消費税の経理方法は2つある!消費税を滞納するときの仕訳に要注意です
消費税の経理方法には、税込経理と税抜経理があります
キーマカレー@カキノキハウス
日常の仕訳の違い
税込経理と税抜経理、日常の取引を経理するときの違いは次のとおりです
(例)
6000円(税抜)の商品を仕入れて現金で代金を支払い、
その商品を現金10,000円(税抜)で売った場合
税込処理
・仕入 6,480円/ 現金 6,480円
・現金 10,800円/ 売上高 10,800円
税抜処理
・仕入 6,000円/ 現金 6,480円
仮払消費税 480円/
・現金 10,800円/ 売上高 10,000円
・・・・・・・・/ 仮受消費税 800円
税込経理・税抜経理どちらの方法を使ってもよいことになっていますが
免税事業者(消費税の申告の必要がない人・会社)は税込経理をします
会計ソフトを利用している方は、消費税についての設定でどちらかの方法を選択します
会計ソフトに金額を入力するときは、税込金額を入力していきますので
結局どちらの方法を選択したか、普段は意識する必要はありません
決算仕訳の違い
決算仕訳のときに、どちらの経理方法を選んだのかが重要になってきます
上記の例をつかって考えてみましょう
原則課税によって消費税を計算している場合を前提とします
(原則課税についてはこちら→消費税の計算方法は2つ、どちらが有利なのか試算してみよう)
納付すべき消費税は320円
(売上時に預かった消費税800円から仕入時に支払った消費税480円を引いた320円)
税込処理
決算時:租税公課 320円/ 未払金 320円
納付時:未払金 320円/ 現金 320円
税抜処理
決算時:仮受消費税 800円/ 仮払消費税 480円
・・・・・・・・・・・・・/ 未払金 320円
納付時:未払金 320円/ 現金 320円
決算時の大きな違いは、税込処理では「租税公課」という費用を計上し
税抜処理では、費用が計上されないということです
どちらの方法をとっても利益には影響はありません
税込処理で決算時に気を付けること
税込処理をしてしていた場合の決算仕訳には
もう一つ方法があります
上記に書いた方法は
決算時:租税公課 320円/ 未払金 320円
納付時:未払金 320円/ 現金 320円
もう一つの方法は
決算時:なにもしない
納付時:租税公課 320円/ 現金 320円
決算時と納付時は、期をまたぐので(個人の場合は年をまたぐので)
今期(今年)に費用計上するのか、翌期(来年)に費用計上するのかで
利益が変わってきます
利益が変わるということは、税金(法人税または所得税)も変わってくるということです
選んだ方法は、毎期(毎年)継続しなければいけません
利益操作になってしまいますからね
税込経理で消費税を滞納した場合の注意点
税込処理で、消費税の納税資金がない場合
決算時:租税公課 320円/ 未払金 320円
こちらの方法を選んでいる場合は問題ないのですが
決算時:なにもしない
こちらの方法を選んでいる場合は要注意です
消費税を費用にするためには
決算時、または、申告書の提出日の属する期
いずれかに費用計上しなければいけません
もし納税資金がないからといって、「なにもしない」を選んで
納税資金が貯まった3年後に
租税公課 320円/ 現金 320円
こちらの仕訳をしても、費用として認められません
納税資金がない場合は、必ず
決算時:租税公課 320円/ 未払金 320円
こちらの仕訳を忘れずに!
結局どの方法がラクチンか?
会計ソフトを使っていることを前提とすると
日常の経理は税込経理、税抜経理、どちらでも変わりはありませんが
決算処理は、税込経理のほうがわかりやすいでしょう
日常の経理で、消費税の設定が正しくされていれば
会計ソフトが消費税を集計、計算してくれるでしょう
その金額をもとに、消費税申告書を作成し
納付時に、
租税公課 320円/ 現金 320円
こちらの仕訳をする
この流れが、わかりやすく簡単かと思います
ただし、納税できない場合は要注意です
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~今日のつぶやき~
先日は家族で、今日は母とカキノキハウスでランチしました
先日はキーマカレー
今日はサラダプレート
サラダプレートのほうが軽そうですが、食べた感想としてはサラダプレートのほうがボリュームあります!
サラダプレート↓