決算時に按分計算が必要な費用は、勘定科目を分ける、補助科目を作る、ことで集計が楽になります
事業に必要な経費と家事関連費(プライベート部分の経費)、適正な割合で按分しなければなりません
しゅわっち!祖師谷大蔵駅にて
事業な必要な部分だけを経費にする
自宅の一部で事業を行っている場合の、光熱費(電気、水道、ガス)、家賃、電話代、インターネット関連費
または携帯電話代、ガソリン代、などなど
個人事業主は事業に必要な経費とプライベートで使う経費が混在するものがあります
それらは適正な割合で按分し、事業に必要な部分だけを経費にしなければいけません
決算のときにまとめて按分計算する
光熱費や家賃、電話代など、月に1度支払うものは、その都度按分計算をしてもよいですが
ガソリン代で月に何度も支払うようなときは、その都度按分計算するのは大変です
そんなときは、決算のときに按分が必要な経費の合計額を使って計算すると簡単にできますよ
(月に1度支払うものについても、決算のときに合計額をだして按分してもよいです)
日々の仕訳(金額はガソリンスタンドに支払ったガソリン代です)
○月○日 旅費交通費 5000円 / 現金 5000円
○月○日 旅費交通費 6000円 / 現金 6000円
○月○日 旅費交通費 4000円 / 現金 4000円
…
12月31日 1年間の旅費交通費の合計額 300,000円
事業割合60% 家事割合(プライベート部分)40%
300,000円×40%=120,000円→プライベート部分なので経費に入れることができない
決算仕訳
事業主貸 120,000円 / 旅費交通費 120,000円
ひとつの勘定科目に按分が必要なもの、必要でないものが混在する場合
旅費交通費を使うのは、ガソリン代のほか、駐車場代や電車、バス代なども含まれます
それらを日々の仕訳ですべて旅費交通費としてしまうと、決算のときにガソリン代だけの合計金額を出すのがちょこっと面倒です
そんなときは次のいずれかの方法により解決しますよ
・按分が必要な経費だけにつかう新たな勘定科目を使う(例えば「車両費」にガソリン代をすべて入れる)
・「旅費交通費」という勘定科目の下に、「ガソリン代」という補助科目を作る
新たな勘定科目を使う
ガソリン代の場合は「車両費」を使えばよいでしょう
「車両費」はガソリン代のほか、車検代、車の修理代など車に関する費用に使う勘定科目です
按分の対象になるものだけを「車両費」に集計し、決算のときは「車両費」の合計額に按分割合を乗ずることになります
「ガソリン代」という補助科目を作る
「旅費交通費」という勘定科目の内訳科目を作ることです
「旅費交通費」の中の「ガソリン代」
「旅費交通費」の中の「その他」
といった感じです
補助科目を使った日々の仕訳
ガソリン代の支払い時
旅費交通費(ガソリン代)5000円 / 現金 5000円
電車代を支払った
旅費交通費(その他)300円 / 現金 300円
決算時のときは、旅費交通費(ガソリン代)と旅費交通費(その他)のそれぞれの合計額を集計し
旅費交通費(ガソリン代)の合計額に按分割合を乗ずることになります
仕訳だけをみると、どちらも手間が同じようにみえますが
会計ソフトを使う場合は、これらの方法にすると瞬時に集計ができます
ひとつの勘定科目に按分割合が異なる費用が混在する場合
按分割合が異なる固定電話代と携帯電話代をすべて「通信費」としてしまうと
最後にそれぞれを集計して按分計算するのは大変です
こういった場合は「通信費」の下に「固定電話」と「携帯電話」という補助科目を作りましょう
決算のときにはそれぞれの補助科目ごとに集計し、それぞれの按分割合を乗ずることになります
~今日のつぶやき~
初めて祖師谷大蔵駅に降りました
MONTEでラザニアをいただきましたが、最高でした!!
ほかのメニューも食べてみたい、また行こう
(例のごとく写真を撮り忘れるという…次回こそは…)