個人事業主が12月31日に確認すべきこと、棚卸資産の仕訳と決算書の記入の仕方
個人事業主が12月31日に確認することの一つです
年内最後の経理を頑張る会でした
棚卸資産の決算仕訳
平成28年中に仕入れをした商品のうち
12月31日にまだ販売されずに残っているものについては
「棚卸商品」として資産に計上しなければなりません
取引1)
1,000円の商品を10個仕入れた
仕入 10,000円/ 現金 10,000円
取引2)
上記の商品6個を2,000円で販売した
現金 12,000円/ 売上 12,000円
決算時)
12月31日に上記の商品4個が販売されずに残っていた
商品 4,000円/ 仕入4,000円
または
商品 4,000円/ 期末商品棚卸高※ 4,000円
※期末商品棚卸高は仕入からマイナスする勘定科目です
平成28年中の取引がこれらだけだとすると
平成28年の利益は
売上高12000円-仕入6,000円=利益6,000円
このようになります
決算のときに棚卸資産を確認しないと
売上高12,000円-仕入10,000円=利益2,000円
となってしまいます
平成28年にまだ販売していない分の仕入は、平成28年の費用にできないので気を付けましょう
決算書の記入の仕方
↓青色申告決算書(損益計算書)
損益計算書には次のように記入します
売上(収入)金額① 12,000円
仕入金額③ 10,000円
小計④ 10,000円
期末商品棚卸高⑤ 4,000円
差引原価⑥ 6,000円
差引金額⑦ 6,000円←利益
↓青色申告決算書(貸借対照表)
貸借対照表の棚卸資産(右の列の期末のところ)に4,000円を記入します
平成29年の仕訳と決算書の記入
平成28年に仕入にならなかった4,000円(1,000円の商品4個)について
平成29年1月1日にの仕入(費用)にします
1月1日の仕訳
仕入 4,000円/ 商品 4,000円
または
期首商品棚卸高※ 4,000円/ 商品 4,000円
※期首商品棚卸高は仕入にプラスする勘定科目です
決算書の記入
損益計算書には(上記の写真参照)
期首商品棚卸高② 4,000円
を記入します
個人事業主の期末は12月31日です
今月末ですね!
棚卸資産の確認を忘れずに行いましょうね
こちらも忘れずに↓
期末(年末)に未使用の切手や収入印紙があったら決算仕訳をしましょう
~今日のつぶやき~
年内最後の経理を頑張る会
和気あいあいと、でも着実に作業を進めていらっしゃいました
母さん税理士は自分の領収書を整理をすることができて、すっきりしました!