会計ソフトでつくったその決算書、あなたの事業を正しく反映していますか?最終チェックは自分の目でみて確認しましょう

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みいつけた!

 

手書きの決算申告書

昨年のこと

顧問契約をしたお客様の、過去の確定申告書を拝見させていただきました

以前の税理士さんはご高齢で引退されたそうです

 

見てびっくり

すべて手書きでした

 

前任の税理士さんのこと、心から尊敬します!

母さん税理士がこの業界に入ったときは、すでにパソコンで入力することが主流でしたので

帳簿や決算書、申告書を手書きしたことがありません

あるとすれば、税理士試験で書いた申告書のようなもの、でしょうか。。。

 

申告書ができるまで

申告書ができるまでの流れを、ざっくり説明します

 

「仕訳」をする

「仕訳」とは、1つの取引(領収書・請求書)から

消耗品費、会議費、現金、などの「勘定科目」をつかって

費用が増えた、収入が増えた、現金が増えた、減った、などを

簿記のルールに基づいて記録することです

 

「元帳」をつくる

「元帳」とは、消耗品費、会議費、現金、などの「勘定科目」ごとに集計された帳簿です

日ごと、月ごと、年ごとに、消耗品費がいくらかかったのか

「元帳」をみれば把握することができます

 

「試算表」をつくる

「試算表」とは、すべての「勘定科目」が集計された表です

すべての収入と、すべての費用が集計されることで

利益を把握することができます

月ごとの試算表を作成すれば、月ごとの利益を把握することもできます

 

「決算書」をつくる

事業年度(個人事業主の場合は1月から12月)の試算表に

決算の調整をしたものが「決算書」になります

「決算書」のなかでも重要なのが、損益計算書と貸借対照表です

これらから、資産や負債の残高、収入と費用、そして利益を把握することができます

 

「申告書」をつくる

「決算書」の利益をもとに、法人税法や所得税法にしたがって

法人税や所得税を計算するための書類が「申告書」です

 

 

会計ソフトは便利だけれど、、、

一般的な会計ソフトでは、「仕訳」を登録すると

ほぼ自動で「元帳」「試算表」「決算書」まで作成してくれます

 

税理士はもちろん、簿記を学んだことがある方は

登録した「仕訳」が、どのような流れで「決算書」データになるのか理解しているし

その逆の流れも、理解できています

逆というのは、「決算書」や「試算表」から、「仕訳」が想像できるということです

つまり「決算書」や「試算表」のデータから、「仕訳」のミスに気が付くことができます

 

今は自動で「仕訳」を登録してくれる会計ソフトも増えてきました

簿記や会計の知識がなくても、最初の設定さえ正しくできていれば

だいたいの「仕訳」は正しく登録されます

簡単に「決算書」までできてしまうのです

 

こうなると、これからの事業者に必要なことは

「仕訳」ができることよりも、「決算書」や「試算表」をみて

自分の事業の状況が正しくあらわされているか、を判断できることです

 

「仕訳」ができなくても「決算書」をつくることはできますが

自動でつくられた「決算書」は100%正しいとは限りません

「仕訳」までさかのぼって訂正する必要があることが、多々あるのですよ

 

手書きとは違って、一瞬で大量の記録ができてしまう会計ソフト

とっても便利ですが、使い方によっては誤った決算書、申告書をつくってしまうことも。。。

会計ソフトの使い方がわからない場合は、専門家に相談しましょう

会計ソフトでつくった決算書の最終チェックは、必ず自分の目で見ておこないましょう

 

~今日のつぶやき~

子供たちの習い事の待ち時間

久しぶりに「みいつけた!」を見ました

こっしー、かわいいよね

 

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